ChatGPTに自社の誤情報が表示されたときの修正手順7ステップ

「ChatGPTが古い営業時間を案内している」「Geminiに、現在は提供していないサービスがあると説明された」と気づいたとき、AIへ何を申請すれば修正できるのか分からない方も多いでしょう。

結論からお伝えすると、最初に行うべきことはAIへ削除を依頼することではありません。回答の引用元や関連情報を確認し、誤情報がどこから生じたかを切り分ける必要があります。

AI回答の内容だけを書き換える一般的な管理画面が、企業ごとに用意されているわけではありません。公式サイトやGoogleビジネスプロフィール、予約サイトなどの情報を正しく更新し、AIや検索サービスが確認できる状態にすることが基本です。

ただし、情報を修正しても、すべてのAI回答へ直ちに反映されるとは限りません。質問文、日時、検索機能、引用元などを記録し、経過を確認してください。

誤情報には3つの主な発生パターンがある

AI回答に誤りがあった場合、次の3つに分けて考えると対応しやすくなります。

公式サイトの情報が古い

公式サイト自体に旧料金や移転前の住所が残っているケースです。AI以前に、利用者も誤認する状態なので最優先で修正します。

よくある例は次のとおりです。

  • トップページは更新したが、FAQに旧料金が残っている
  • 店舗ページと会社概要で営業時間が異なる
  • 終了したサービスのページが公開されたまま
  • PDF、画像、過去のお知らせに古い条件が残っている
  • 構造化データだけが更新されていない

第三者サイトの情報が古い

公式サイトは正しくても、予約サイト、比較サイト、地図、自治体、業界団体、過去の記事などに旧情報が残っているケースです。

OpenAIのChatGPT検索に関する公式資料では、ChatGPT Searchが質問を検索語へ書き換え、第三者の検索プロバイダーを利用する場合があると説明しています。そのため、公式サイト以外の情報源が引用されていないかも確認します。

情報源は正しいがAIの説明が誤っている

引用元には正しい情報があるものの、AIが条件を混同したり、別店舗の情報と結び付けたりする場合もあります。

このケースでは、利用画面にフィードバック機能があれば回答と理由を送ります。ただし、それだけで将来の回答が修正されるとは限らないため、公式ページの説明が誤解されにくいかも確認してください。

自社の誤情報を修正する7ステップ

1.回答をそのまま記録する

まず、修正前の状態を保存します。

  • 質問文
  • 回答全文
  • 実行日時
  • 使用したAI・モデル
  • 一般画面またはAPI
  • Web検索機能の有無
  • アカウントや地域の条件
  • 引用元・参照リンク
  • 誤っている箇所
  • 正しい情報と根拠

画面のスクリーンショットだけでなく、質問と回答を文字でも残してください。後日再確認するときに、何が変わったのか比較しやすくなります。

2.引用元と情報の発生源を確認する

ChatGPTで検索を利用した回答では、本文中の引用や「Sources」から参照ページを確認できる場合があります。

引用されたページを開き、次のどれに当てはまるか判断します。

  1. 引用元そのものが間違っている
  2. 引用元は古いが、当時は正しかった
  3. 引用元は正しいが、AIが誤って要約している
  4. 引用元が表示されず、発生源を特定できない

引用元が表示されない場合は、企業名と誤情報を組み合わせて通常のWeb検索も行います。例えば「施設名 旧営業時間」「会社名 旧住所」のように検索し、同じ情報を掲載しているページを探します。

3.公式サイトを正しい情報の基準にする

公式サイト内で説明が統一されているか確認します。

  • 会社概要
  • 店舗・施設情報
  • サービスページ
  • 料金ページ
  • FAQ
  • 利用規約
  • お知らせ
  • 構造化データ
  • ダウンロード用PDF

営業時間を修正する場合、「営業時間は9時から18時です」だけでなく、定休日、最終受付、臨時営業の確認方法まで書くと誤解を減らせます。

更新日を表示できる内容では、「2026年8月10日確認」などの確認日を添える方法もあります。ただし、すべてのページへ機械的に日付を追加する必要はありません。変更されやすい情報を優先してください。

営業時間の誤情報を整理する場合は、店舗の営業時間情報をそろえる手順も合わせて確認すると、公式サイトと外部情報の更新箇所を整理しやすくなります。

4.Googleビジネスプロフィールなどを更新する

店舗や施設の場合は、Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプを参照し、住所、営業時間、電話番号、WebサイトURLなどを実際の情報と一致させます。

Googleは、確認済みのビジネスプロフィールで住所、営業時間、連絡先、写真などを編集できると案内しています。企業名には実際に使用している名称を登録し、検索語を不自然に追加しないようにします。

そのほか、次の情報源も確認してください。

  • 予約・販売サイト
  • 自治体や観光協会
  • 業界団体
  • 地域メディア
  • 比較サイト
  • SNSプロフィール
  • プレスリリース
  • 取引先の紹介ページ

自分で編集できない第三者サイトには、該当URL、誤っている文章、正しい情報、公式ページのURLを添えて修正を依頼します。

5.検索サービスが再取得できる状態にする

公式サイトを修正したら、ページが外部から確認できるかを点検します。

  • ログインしないと閲覧できない状態ではないか
  • noindexが設定されていないか
  • robots.txtで必要なクローラーを遮断していないか
  • JavaScriptの不具合で本文が表示されない状態ではないか
  • 古いURLから新しいURLへ適切に転送されているか
  • XMLサイトマップが更新されているか

OpenAIのクローラー公式資料では、公開ページをChatGPT検索の要約やスニペットへ含められる状態にするには、OAI-SearchBotをブロックしないよう案内しています。GPTBotとは役割が異なるため、robots.txtの設定を分けて確認してください。

6.再クロールを申請する

自社が管理するページは、Googleの再クロールに関する公式資料を参照し、Search ConsoleのURL検査から再クロールを依頼できます。

Googleによると、クロールには数日から数週間かかる場合があり、同じURLへ繰り返し申請しても早くなるわけではありません。また、再クロールを申請しても、検索結果への即時反映は保証されません。

第三者サイトから古い内容が削除されたのにGoogle検索へ古い説明が残っている場合は、Googleの「古いコンテンツの更新」に関する公式ヘルプで利用条件を確認してください。

ただし、このツールは元ページを修正するものではありません。掲載元に古い内容が残っている場合は、先に掲載元へ修正を依頼してください。

7.同じ条件と別の条件で再確認する

修正後は、最初に記録した質問を使って再確認します。

さらに、次のような質問も追加してください。

  • 「○○の現在の営業時間は?」
  • 「○○の最新料金を公式情報から確認して」
  • 「○○は現在も△△サービスを提供していますか?」
  • 「○○の所在地と最寄り駅を教えて」

1回だけで判断せず、複数の日時とAIで確認します。回答が直ったかだけでなく、引用元が公式サイトへ変わったか、別の誤情報が発生していないかも確認してください。

修正の優先順位は影響度で決める

複数の誤情報が見つかった場合は、次の順番を目安にします。

  1. 安全、健康、法律に関わる誤情報
  2. 料金、契約、キャンセル条件
  3. 営業時間、休業日、所在地
  4. 予約方法、対応地域、利用条件
  5. サービス内容や設備
  6. 紹介文の細かな表現

重大な誤情報については、AI回答の修正を待つだけでは不十分です。公式サイトのお知らせ、予約者への連絡、関係する掲載先への修正依頼など、利用者へ直接伝える対応も検討してください。

個人情報、名誉毀損、著作権など法的な問題を含む場合は、通常の情報更新とは分け、各サービスの報告窓口や専門家へ相談します。

よくある誤解

公式サイトを直せばすぐに全AIへ反映される

再取得や回答生成には時間差があります。各AIが同じ情報源を使用しているとも限りません。

robots.txtを変更すれば誤情報が消える

クロールを禁止すると新しい情報も取得されにくくなります。古い情報を修正したい場合、正しい情報へアクセスできる状態を作ることが基本です。

AIの回答だけを削除申請すれば解決する

誤情報が外部サイトに残っていれば、別の回答や検索サービスで再び使用される可能性があります。元の情報源を確認してください。

1回直っていれば対応完了である

質問の表現や検索条件によって回答は変わります。指名質問と比較・推薦質問を分け、一定期間後にも再確認します。

まとめ

ChatGPTやGeminiに自社の誤情報が表示された場合は、回答だけを見るのではなく、引用元と情報の発生源を確認します。

実務では、次の順番で進めます。

  1. 回答と条件を記録する
  2. 引用元を確認する
  3. 公式サイトを修正する
  4. 外部掲載情報を更新する
  5. クロール可能な状態を確認する
  6. 再取得を促す
  7. 同じ条件で再調査する

自社や自施設がChatGPT・Geminiなどでどのように説明され、どの情報源が参照されているか、誤情報がないかを確認したい方は、AI BRAND CHECKをご利用ください。複数の質問とAI回答を調査し、表示状況、競合、引用元、誤情報、改善点を整理します。AIへの表示、回答修正、引用、推薦、順位改善、売上増加を保証するサービスではありません。

編集方針:本記事は、公開されている公式資料をもとに、AI BRAND CHECK運営者が独自に構成・解説しています。個別の出典を示した事実以外の確認手順・優先順位は、運営者による実務上の提案です。掲載内容は2026年9月2日時点の情報です。

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